私の考える合気道の極意 その39
相手を浮かす
柔道では、体重別で試合があるように、体が重い人や大きい人が、軽い人や
小さい人より有利です。
合気道は試合がないのですが、型だけ見せるというのではなく、稽古中も実際に
お互いに勝負をかける形式です。
当然大きい人や重い人が有利と思いがちですが、それは肉体だけで勝負するからです。
不思議とは思いますが、相手を浮かすことができますと、相手が軽くなるのです。
手で、よっこらしょ、と揚げるのではなく、気で上げるとでも言いましょうか、
極端な話、相手がつま先立ちするまでになると、重心が浮きますので、相手が軽くなり、
簡単に投げることができます。
とまあ、言うのは簡単ですが、師範の技を見ていて感じるところです。この極意を
会得すると、達人の道に入ることができるかもしれません。
相撲でも体の小さい人が、大きくて重い人を投げることができるのは、共通の原理が
働いていると思われます。
合気道は奥が深くて、本当に面白い武道です。だから飽きずに続けられるのです。
私の考える合気道の極意 その39私の考える合気道の極意 その39